第31回住まいのリフォームコンクールの国土交通大臣賞に梶浦博昭事務所の作品が選ばれた。
国土交通大臣賞受賞の「越前の家」
同作品は、地域固有の風土や習慣から生まれた木造の民家をリフォームしたもの。自然と溶け合う外観を保ちながらも、耐震補強や断熱性能など生活しやすい住まいの機能を掛け合わせた。地場の産業に根付いた越前和紙も壁や天井に使用している。
他の4つの特別賞は下表の通り。また今回からは、これまでの「作品賞」としてのリフォーム作品に加え、「リフォームを推進する地域リフォーム推進体制」を評価する目的で「ビジネスモデル部門」も新設。
真鍋恒博審査委員長は作品の傾向として
- (1)大都市圏以外からの応募比率がやや下降気味
- (2)建物全体のイメージを一新する大規模なリフォームや住まい手の個性を尊重した自由なプランニングを実現する事例が多く見られた
- (3)ビジネスモデル部門では応募案の多くが地域に根ざした地場産業タイプで新企画の主旨が十分理解されていた̶などを挙げた。
住まいのリフォームコンクールは、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターが主催するリフォームの促進と水準向上を目指す事業。表彰は10月11日に行われる住生活月間中央イベント合同記念式典で国土交通大臣賞の授与、また10月30日に同財団主催による表彰式を行う。

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