工務店団体のJBN(東京都中央区)は、良質な中古住宅を増やすための仕組みづくりを強化し始めた。「JBN東京住宅維持管理協議会」を立ち上げ、9月から活動を開始し検討会議を進めている。新築後の建物の価値を維持するためのルール作りや、建物評価の方法などを業種の枠を超えて議論。メンバーは工務店、不動産会社、メンテ会社、瑕疵保険業者、信用金庫、職人団体など。多様なメンバーが参加し毎回8~10人程度で月1回の勉強会を行っている。
議論の核となるテーマは、新築後に価値を維持するためにはどのような仕組みがあれば良いか、メンテナンス・リフォーム資金を積み立てる方法、売却の際に維持管理が優れた家をどう評価するかといったこと。
協議会に参加する岡庭建設の池田浩和専務取締役は「長期優良住宅を建てても、現状の評価の仕方では築20年で建物価値ゼロとなってしまう。これはどうしてなんだろう、きちんと価値付けされるべきという気持ち。性能が良くて、維持管理も適切ならば築年数が経過しても評価されるようにならないといけない」と話す。

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