サーモで寒さを「見える化」
断熱改修を普及させるためにはどうすれば良いのだろうか。この悩みを解決するため、昨年末に設立したのがさいたま断熱改修会議だ。どのような取り組みをしているのか、設立の発起人のひとりである佐藤工務店(埼玉県上尾市)の佐藤喜夫社長に聞いた。
佐藤喜夫 社長
室温変化 ビジュアルで示す
さいたま断熱改修会議は、埼玉に住む人達の健康を考え、住宅の断熱・遮熱の仕組みや施工に精通し、暖かい家づくりに注力している埼玉の設計事務所、工務店、建材店らが集まった組織だ。会員は工務店4社、設計事務所4社、断熱材、サッシなどのメーカー5社の計13社。
セミナーなどを通して、エンドユーザーに断熱改修に関する情報を発信する活動を行っている。
11月30日には、さいたま市で「第1回すまいの断熱改修セミナー」を開催する。暑さや寒さ、結露は住宅の断熱で解消できるなどの断熱のメリットや、実態について講演する予定だ。後援は埼玉県、国土交通省、経済産業省。
「エンドユーザーは断熱に対して知識はありません。今までは耐震診断を行う時、家の寒さを断熱で解決できることを伝えていました。でも最近は、ヒートショックや熱中症という言葉が認知されています。それをエアコンではなく、建築で解決できることを話していきたい」

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