リフォーム売上高約4億円の関西工務店(奈良県大和高田市)は、耐震リフォームを強化している。10年前まで受注はなかったが、現在は月2~3件ほど成約。耐震リフォームの年間売上は、4000万円ほどになった。特に部屋を鉄骨で守る耐震シェルターが売れてきている。
【リポート/編集部 後藤梓】
リビングなど家の中心部に配置している
8畳で約500万円ニュースレターで宣伝
同社の「耐震シェルターレスキュールーム」は、一部屋を鉄骨で補強することで、家全体の耐震性が向上するものだ。地震の際は、特に安全な一部屋に逃げ込む避難シェルターの役割を果たす。家全体の耐震補強工事に比べ、工事日数は7~10日と少なく、施主の負担を減らせる。
全面的な耐震補強工事には1000万円ほどかかるケースもある。だが「耐震シェルターレスキュールーム」の平均価格は、4畳半の部屋で約350万円、8畳だと約500万円だ。低価格で導入しやすいと人気だ。耐震リフォームの4件に1件の割合で施工している。
以前はチラシで宣伝していたが、現在はLINE公式アカウントで「子どもの脳力がグンとのびる」ニュースレターの発信に力を注ぐ。脳科学を研究している専門家の意見を参考に作成。2年ほど前に、新築住宅の顧客獲得をしたいと、小さな子供がいる世代に向け開始したものだ。

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