有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

OB客囲い込みに野菜づくりやマンガ情報、販促なしでリピート受注相次ぐ秋葉工務店の戦略とは?

OB客囲い込みに野菜づくりやマンガ情報、販促なしでリピート受注相次ぐ秋葉工務店の戦略とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加

OB客から次々と新たなお客さんを紹介してもらえる工務店がある。1棟の平均単価が2000万円の新築を年10棟ほど手がける秋葉工務店(千葉県千葉市・年商2億6000万円)だ。同社のリフォーム売り上げも年間6000万円ほどあるが、7割以上が紹介やリピート。そのわけは顧客との関係を維持し続ける多角的な取り組みにあった。【リポート/編集部 芦原拓】

1年毎、34項目の点検でリピート受注相次ぐ

秋葉工務店のチェックシート

同社が使用する定期点検のチェックシート
※同社の実物を元に作表

「アフターフォローはどこの会社にも負けません」と話すのは、秋葉工務店の秋葉啓一社長だ。同社の売り上げの3割がOB客からのリピート。リフォームの場合は75%がOB客からの受注または紹介で、なかには1500万円ほどの大型リフォームを3棟ほど受注した。他にも手すりを付けたい、風呂をきれいにしたい、などの問い合わせが常にある状況だ。

手厚いOB客へのアフターフォローが、同社の経営を下支えする。定期点検は完工してから1カ月後に行い、その後は1年目おき。多くの会社が2年後、5年後というスパンで行うなかで、同社は1年おきの点検を行うことを重視する。15年もの付き合いのあるOB客も多く抱える。

定期点検を行う前にハガキを出し、顧客がハガキに掲載されているQRコードを携帯電話などで読み込むと、オンライン上のアンケートに飛ぶ。そこで顧客が日時や点検してほしい場所などを入力すれば、スタッフが点検に行くスキームを構築した。

定期点検の際はチェックシートを活用する。項目は塗装のはがれやコーキングなどの外装からクロスやドアなどの内装、トイレやバスなどの設備まで34項目に及ぶ。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる