土屋ホームトピア(北海道札幌市)は東北と首都圏エリアを強化する。現在、本社のある北海道地区での売り上げが全体の65%と突出しているが、今後5年で、北海道と東北各40%、首都圏20%の売り上げバランスに導く戦略だ。
仙台を札幌本社並みの機能に
土屋ホームトピアの前期売り上げは44億3,500万円と前年度比で122.4%の数字を記録した。計画値の40億円と比較しても10%以上の増収となった。好調の要因の1つが東北エリアの事業拡大。秋田と盛岡に拠点を出店したほか、仙台に技術や設計部門を配置し、機能を拡充した。
「仙台では秋田や青森など新たな拠点を支援する東北営業推進室と支店の集約も行いました。要するに仙台を札幌並みの機能にしようと。そして東北エリアで札幌並みの売り上げを確保する形にしたいと考えています」(菊地英也社長)
前期売り上げのうち、東北エリアでの売り上げ割合は約2割であるが、前々年度比で約40%増の増収となった。仙台でマンションや事業用太陽光事業なども開始したことから、売上高拡大を図る。
「メガソーラーはホールディングスで行う一方、弊社では、企業や工場の屋根に載せる中規模太陽光の扱いを開始しました。また、昨年、札幌同様のマンション課を設け、マンション提案も始めています」(菊地社長)
片や、首都圏は軽井沢営業所(横浜支店管轄)、デザインスタジオ(神奈川県)、目黒営業所と相次いで3拠点をオープン(合計5拠点)させ、前年度の倍の売り上げを目指している。
「神奈川県のあざみ野に新たな横浜支店を作りましたので、従来の横浜支店をデザインスタジオにしました。これは設計事務所のような設計担当者が集まりデザインを中心に受注するところです。デザイナーを所長にしていて、営業も行いますが他の地域の設計を手伝う機能もあります。また軽井沢は首都圏の富裕層が別荘を建てられます。そこは弊社がターゲットにしている厳選されたお客様ですから、拠点があることでより高いレベルで対応できるようになります」(同社長)
3月には「一期一家REMS(リムス)」という外断熱の一棟まるごと改装商品に太陽光とHEMSを付加した新商品を発売しており、時代に即した新たな商品による需要獲得にも動いている。今後も新商品を投入しつつ、大型の性能向上リフォームを中心とした提案戦略を進めていく。

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