ゆとりフォーム(東京都板橋区)の2012年度売り上げは前年度比99%の85.7億円となった。計画値の90億円突破には至らなかったがほぼ前年度並みの売り上げ、利益を確保した。
大澤洋昭社長は若干の減収となった要因を「キャンペーンなどで網戸などの細かい工事が増え、単価が下がりました」と話す。時期でいうと、2012年4月からの上期はよかったものの、第3四半期が落ち込んだ上、今年の1、2月の引き合い状況が良くなかったことが、売り上げに影響した。そこで、今期は再び90億円突破を目指し、4月1日付で東京の大田店を品川店・鶴見店に統合。また、同日栃木県の小山店を埼玉県の浦和店・越谷店に統合し、店舗体制の効率化を図った。
「もともと、大田店は品川店と営業エリアがぶつかる地域でした。また、店舗が小さく現状よりもスタッフ数を増やせないため、統合に踏み切りました。また、小山店については1店舗だけ、離れた地域に存在していましたので、より需要が見込める埼玉南エリアに人員を振り分けた形です」(大澤社長)
特に小山店の人員振り分け先の1店である越谷店は2012年6月にオープン後、ほぼ営業2名体制で運営しながら、初年度で1億数千万円の売り上げを記録。そこで需要が見込める地域として、小山店から3名と他3名の営業人員を増員し、8名体制とした。今期は前期の倍となる3億円突破を目指す。
また、今期は営業人員の生産性向上にも力を入れる。同社は2006年より新卒採用を行ったが、毎年20名ほどを採用しているため、営業260名のうち、約半数が新卒社員となった。今年も27名の新卒社員が入社。定期的に行っている研修等を引き続き行うことで、1人あたりの売り上げを増やしていく。
「この前、店長にしたスタッフは新卒で入った28歳で、今までの最年少です。だんだん人員が育ってきていますので、これから1年に5億円ずつ売り上げを増やし3年後には100億円を突破したいです」(同社長)
今年度は人材強化の年度と位置付け、体制が整った来年度からは東京西や神奈川の空白地帯への新規出店を検討している。

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