三浦工務店(福岡県福岡市・年商約8億5000万円)は、社員の評価制度をリニューアルし、4月から運用を始めた。同社では営業職、総務、施工管理、大工らを社員として雇用している。職種ごとに評価基準を作り、項目ごとに主に1~5までの数字をつけて評価する。評価によって役職や賞与の金額が決まる。
自社大工を持つ会社としての仕組みづくり
20~30項目
同社の従業員数は、パート社員を入れて38人いる。そのうちマンション内装工事やリフォーム工事を手掛ける社員大工が15人を占めている。この4月より同社では全社員の評価制度を作った。
評価制度は、役職などからランク付けされるグレードと、大工や営業職の職種ごとに異なる。グレードはS1、S2(一般社員) 、S3( 主任)、L1、L2(課長)、M1(部長)など6~9段階ある。例えば、職種が大工で、グレードがS2の場合は、評価項目が20~30ほど設けられている。項目はS2であれば、例えば、墨出しや図面の理解、枠取付、材料加工、化粧パネル張り等となっている。これが管理職になると、部下の指導ができているか、部下の成長につなげているかが評価項目に追加される。そのため、大工で管理職を望まず、職能を追求したい人は、専門職に特化したコースもある。

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