協力業者の若手経営者の育成で業績拡大を図る企業がある。高橋工務店(千葉県千葉市)は4月に業者会「清澄会」のプロジェクトチームとして若手経営者を集めた研修会を発足。参加者の育成を開始した。
同社には協力会社が50社あるが、うち16社が30代の2代目経営者。そのため職人の運用と自社の経営に不慣れなところがある。
そこで高橋澄雄社長は16社の社長を集めて研修会「新経済オペレーション(SKO)」を開催するに至った。
SKOでは企業経営の在り方や社員の運用を学ぶほか、実践として団地を回ってマーケティングを行う。
同社のサービス提供エリアにはまだまだ集客に伸びが期待できる地区があることから、若手経営者の面々が1件1件を回り、リフォームでどのような需要があるかを調査。実際にSKOで広告を打ち、集客を図る活動も行う。
「若手の経営者が勉強して自社を大きくすれば、当社のこなせる工事件数も増え、それがさらに彼らにとってプラスになるんです」(高橋社長)
同社のビジネスモデルは、地域の世話役として車で15分圏内のエリアから集中的に受注していく超地域密着型。「遠くの新築よりも近くの棚板一枚」をスローガンに、エリア内3万戸から年間2000件の工事受注を目指している。
前期の実績は年間工事件数1600件、売り上げ約3億円。

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