相羽建設(相羽健太郎社長・東京都東村山市)は、職人の仕事の魅力を発信し、地域の人たちに楽しんでもらうイベント「手しごとフェスタ」を開催している。前回は、7つの木工体験教室や丸太早切り選手権などが開かれ、47組が親子で来場した。
「こども椅子」づくりに取り組む参加者
木工体験教室は、「縁台づくり」、「こども椅子」、「バターナイフ」、「木のハコ・マステBOX」、「木のパズル」、「お箸づくり」、「ランプづくり」を用意。各教室はタイムテーブルを決め、事前もしくは当日予約の形式をとった。2時間半かかる「縁台づくり」は午前と午後の各1回、30分で終了する「お箸づくり」は計8回行われた。
ユーザーの関心が最も高かったのは、「こども椅子」。アンケートでは、29組が「興味を持った」と回答した。「こども椅子」のデザインを担当したのは、「グッドデザイン賞」や「JCDデザインアワード」などで多くの受賞歴がある家具デザイナーの小泉誠氏。同イベントに共感し、デザイン協力をした。
教室でユーザーが行うのは、金槌などを使った組み立て作業のみ。安全性を考慮し、事前に切断した木材を用意した。作業時間は1時間半。
キッズコナーも人気で、時間によっては約10人が順番待ちをするほど。丸い端材にマジックで顔を書き、三角形の端材を耳として付け、動物の顔を模したカード差しを作るコーナーや、端材でつくった大型オセロで遊べるコーナーが設けられた。
また、来場者に長く居てもらえるように、飲食のコーナーも充実させた。豆腐屋「豊島屋」、ケバブ屋「ゴリケバブ」、パン屋「プチフルール」など地元で人気のお店に加えて、オーガニック食材のカレー屋「Feelvegefood & life」の出店もあった。この他、綿菓子やかき氷がふるまわれた。
「箸や椅子など毎日使うものを自分の手でつくる楽しみとともに、職人の仕事の価値を知っていただきたいと思いました。また、地域に積極的に関わり、地域を魅力的にするお手伝いをしていきたいです。そういった思いから、イベントを開催しています」(迎川利夫常務取締役)

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