長谷工グループで不動産仲介事業を手掛ける長谷工リアルエステート(東京都港区)は中古住宅のリフォームを強化している。既存住宅を買い取った後に、改装して販売する「中古再販」事業で今期、前期比約3割増の600戸の販売を計画している。同社は近年急速に再販事業の実績を伸ばしており、新たな収益の柱に育ってきている。
長谷工リアルエステートの中古再販事業の年間販売戸数実績
長谷工リアルエステートは2012年度から中古マンションの買い取り再販事業を開始している。2012年度の年間販売戸数は136戸、その次の年度は249戸、前期が424戸と大幅に増加してきている。今期は前年比約3割増となる600戸を計画。「近い将来1000戸の販売を目指している」(経営管理部門・営業企画部、羽生大悟氏)
販売戸数が伸びてきている要因は2つ。一つは「元施工物件」を中心とした買い取り強化。元施工物件とは、長谷工グループが建設したマンションで、全国に約57万戸ある。構造・間取り・設備建材などの仕様が分かっているため、建物の状態の把握やリフォームなどがしやすい。このような物件は積極的に買い取り、改修して価値をつけて再販売するようにしている。

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