≪特集 リフォーム会社実態調査≫
コニージャパン 小西正行社長
水まわり店で短期人材育成
コニージャパン(大阪府大阪市・小西正行社長)の全体人員における新卒率は、93~94%。人をイチから育て、強固な経営体制を確立するのが同社のスタイルだ。リフォーム売上高は55億7000万円に達し、昨年7月から始めた新業態の水まわり専門店「リフォーる」も初年度2.5億円を達成した。
同社が新卒採用を始めたのは、今から12年前。280~290人(リフォームは約210人)の全体人員をかかえる同社は、毎年30~40人の新卒社員を採用する。新卒をメーンにしているのは、理念経営を実践するためだ。
「新卒採用は大きなメリットがあります。イチから育てるのは大変という人も多いですが、理念を浸透させコニージャパン色にするには、新卒の方が絶対にメリットがあります」(赤石幸彦取締役本部長)
ただ、最近は営業マンの成長スピードが落ちてきている問題を抱えていた。主力店の「スペースアップ」が、500万円以上の高額案件の獲得を目指している関係上、現場監督をつける体制が進み、営業マンが現場を見ない方式に変わってきたためだ。
そこで、今後期待をよせるのが水回り専門店の「リフォーる」。同店舗では、営業担当が現場管理まで一環して任される体制のため、現場を知る良い機会となる。多い人では月間20件以上契約をとっており、短期間で若手社員の育成が可能となった。新卒社員はこの「リフォーる」で2、3年経験を積ませ、スペースアップに移管していく。こうした流れで、早期の人材育成を進める。
また、自社職人の採用にも力を入れ始めた。現在3名の職人が在籍しており、メーカー研修などを通じさまざまな工事が可能な多能工として育成している。小規模工事が多い水まわり専門の「リフォーる」の工事に素早く対応できる体制を作るとともに、今後の職人不足を見据えている。赤石取締役は「3年後には職人の学校も作りたいと考えています」と職人の育成にも本格的に乗り出す方針だ。
"人事""工事""販促"については、
「リフォーム産業新聞7/29号」5面にて詳しく解説します―――
リフォーム産業新聞 7月29日号
夏季特大号
≪特集≫ リフォーム会社実態調査
有力8社の実態を徹底調査!

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