≪特集 リフォーム会社実態調査≫
ホームテック 高橋久明社長
最大店舗はキッチン40台展示
ホームテック(東京都多摩市・高橋久明社長)の成功の秘訣を1つ挙げるとしたら、ユーザーの安心感の高い"大型店"の展開だ。約1000㎡というショールーム「リフォームプライス」1号店を2006年、八王子に新設。その後、同様店舗を多摩、世田谷、武蔵野、横浜青葉、町田と6拠点展開していった。
1店舗あたりの商圏は60万世帯で、売り上げ目標は10億円。既に八王子店はこの10億円の目標値を超えており、大型店1店舗あたりの売り上げ平均値は7億円となっている。
同社が大型店を出店した背景には、悪質リォーム問題があった。高齢者や認知症患者を狙った悪質な訪問販売が社会問題化した2005年。各社、引き合い減少など、大きな影響を受ける中、「誰もが知っている、逃げも隠れもしない」をキーワードに、約3000万円のコストをかけ、巨大な店舗を作り上げた。
特に面積の広い武蔵野店には、キッチン40台、バス20台、トイレ15台ほか、さまざまな住設・建材が並ぶ。目指したのは住宅展示場のようなショールーム。当時の売り上げは、約20億円。3年間、売り上げが横ばい続きの踊り場の時期でもあった。それが大型店の出店から、再び増収時期に突入し、前期に50億円という大台を突破した。
「成功の要因を挙げるとすると、代表の高橋が勝負するかの境目で勝負をしてきたことだと思います。大型店にお客様を呼び込み、安心感を提供する。1000万円以上の工事でも契約率は5割以上で、良い時は7割以上の時もあります。これが、小型店では、お客様を呼びきれません」(石原直之取締役マーケティング部部長)
今年に入ってからは、水まわりの商材を専門に扱う店舗「ミズファミ」を八王子市に新設。大型店は出店コスト、リスクも高いが、1000万円以内に出店を抑えられる新店で、事業展開スピードを速める戦略だ。
"人事""工事""販促"については、
「リフォーム産業新聞7/29号」4面にて詳しく解説します―――
リフォーム産業新聞 7月29日号
夏季特大号
≪特集≫ リフォーム会社実態調査
有力8社の実態を徹底調査!

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