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- > 野村不動産リフォーム、前年度対比30%超の受注高に
野村不動産リフォーム(東京都新宿区)は昨年に「5年後売り上げ100億円」の目標を打ち立て、その1年目が経過した。2012年3月期の受注高は前年度比30%以上の増となる22~23億円となり、今期はその1.5倍の33億円の受注高を計画している。
7万戸が営業対象
同社の売り上げの主軸の1つが、グループ会社となる野村リビングサポートの管理するマンションから派生する専有部のリフォームだ。全国12万戸の管理マンションのうち、首都圏の7万戸が営業対象先であり、会社立ち上げから1年強、管理先から予想以上の反響が入っている。
「管理人からの紹介もあれば、管理組合からの要請でリフォームの相談会を行うこともあります。最近の相談会では2重窓や給湯器の交換案内をしたのですが、お客様は安心して信頼できるリフォームを求めていると感じます」(関敏昭社長)
また、野村リビングサポートが提供する水漏れの緊急対応や修繕リフォームに電話対応するサービス「リビングQコール」もリフォーム受注増に寄与している。1年前には約2万5000件だったサービス提供先が現在、7万件弱に増加。4月には東京に加え、大阪にも新たなコールセンターを開設した。
「コールセンターは東京と大阪の両方が全国対応しています。つまり、地震などで片方が機能しなくなっても、片方で対応できるようになりました」(関社長)
月の案件数は100~150件
同社のもう1つの売り上げの軸となっているのが、グループの野村不動産アーバンネットが行う不動産仲介から発生するリフォームだ。現在、月の案件数は大小含め100~150件。仲介の営業マンでもリフォーム提案が行いやすいように、PICCA(ピッカ)という内装や水回り等の部位別定額制商品を展開し、徐々に仲介からのリフォーム発生数が増加している。さらに、今期は新商品を投入し、受注拡大を狙う。
「不動産仲介もある意味コンサルタントビジネスでして、お客様の暮らしや将来像を聞き出しながら良い物件を紹介していきます。今までPICCAは部位別でしたが、暮らし方などを組み込んだ商品により、仲介の営業マンがもう一歩踏み込んだ提案をお客様との初期対応でできるような仕組みを作っていきたいと考えています」(関社長)
具体的にはペット対応リフォームなどの定額制商品を今期中に発表する予定だ。現在スタッフ数は70名、そのうち半分が営業人員だ。
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