ファーム建設、一定期間後に借主に物件譲渡する賃貸サービス提供

ファーム建設（神奈川県横浜市）は空き家を賃貸住宅に再生する事業を手掛けている。事業名は「マリアージュ賃貸。」。空き家はこれまでに16棟再生した。どの物件にも入居者が付き、利活用が進んでいる。借主が一定期間家賃を払って住めば、その物件を譲渡する点もユニークだ。

「マリアージュ賃貸。」のサイト。一定期間家賃を払い続けた借主に物件を譲渡することが特徴だ

空き家所有者の悩みを解決

この事業は「マリアージュ賃貸。」に住みたい人の集客から始まる。不動産ポータルサイトや自社サイトなどを活用している。この物件は一定期間家賃を支払ったら所有権を譲渡するというサービスがある点が、一般的な賃貸物件とは異なる。ローンが組めない人などから一定の支持を得ている。

「『マリアージュ賃貸。』に住みたいお客様の中には、高齢や過去に破産したことなどで住宅ローンが組めない人もいらっしゃいます」と藤井大輔社長は話す。

その後住みたいエリア、希望の間取りなど、家族の人数、現在支払っている家賃の値段、希望の家賃などをヒアリングする。