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中古物件における乳幼児の暮らしやすさを診断するインスペクション(住宅診断)が登場した。その名も「不動産エコ診断for BABY」。建物の劣化状態だけでなく、乳幼児に大きな影響を及ぼす部屋のカビやダニ、PM2.5の総量を測定する。
同サービスを提供するのは、不動産鑑定を手掛けるよつば鑑定(東京都新宿区)。同社は昨年11月より、住宅そのものだけでなく、建っている土地や暮らしやすさを診断する「インスペクション+」を開始した。
診断内容は大きく「住宅」、「土地」、「環境」の3つに分けられる。「住宅」は耐震、外壁、屋根など14項目。「土地」は形状、接道状況、周辺地の状況など14項目。「環境」は水質、結露、ホルムアルデヒドなど8項目からなる。これらの項目をA・B・Cの3段階で評価し、劣化などについては、ユーザーにリフォームによって改善できる可能性があることを伝える。
新たに開始した『不動産エコ診断for BABY』は、これまでの診断項目に加え、乳幼児の成長に害を及ぼす可能性があるダニ、菌類、浮遊粉じん(PM2.5など)の3つの空間総量を測定し、育児の安全さを診断する。「私は20年近く不動産鑑定を行っていますが、土地や環境の問題を不動産業者に指摘されず、買った後に泣く方々をたくさん見てきました。このサービスを始めたのは住宅の問題を知らないで買う人を少しでも減らすためです」(河野栄一社長)
価格は戸建てで約6万円、集合住宅で約4万円。

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