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エイダイハウジング、"ブランド化"で年商10億へBMWとコラボイベント開催

エイダイハウジング、"ブランド化"で年商10億へ BMWとコラボイベント開催

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「映画CM」や、「BMVとのコラボイベント」。茨城県のエイダイハウジング(茨城県水戸市)は、地域ブランド化に向けた新たな新築、リフォーム事業展開を進めている。今期は消費増税の逆風があるにもかかわらず、前年度比60%以上増の年商10億円突破が目標。「9月には自社雑誌も創刊する」と話す山中泰之社長に事業拡大に向けた戦略を聞いた。

 「イメージは子供が中心の家づくりではなく、親がかっこよく暮らせる住まいです」(山中社長)

 一般的な住宅は、カフェや洋服屋などと比較し、デザインが見劣りするケースが多い。かっこよく暮らし、さらに建築の技術も伴った住まいの提供。それが同社の目指す先だ。

 「住宅にお金をかけすぎて、趣味や車を我慢する生活と、楽しく暮らす生活、どちらがいいかということです。新築では、オプションもあまり勧めず、資金内に収まるようにします」(同社長)

 同社が、来場客にまず行うのは、将来的な資金計画。どんなライフスタイルを求めるかで、新築または中古住宅のどちらかを提供する。新築住宅の場合は、土地が700~1000万円。建物単価が1700万で、新たに行う家具事業の想定予算が100万円。最大でも3000万円で収まる計算だ。自己資金を数百万円投入し、総計2500万円がローン総額なので、年収400万円前後でも審査が通る。

 一方、中古住宅の場合は、リフォーム600万円、建物価格1800~1900万円、家具100万円の総額2500万円ほどを想定。新築住宅と総額にあまり変わりがないが、立地の良さ、予算内で個性的な内装に変えられる点がメリットとなっている。

 集客は、こだわりの持つ一次取得者にアプローチするため、BMWやアウディとタイアップし、車が並ぶ住宅展示会などのほか、映画館で流すCMも開始した。また、9月には新築、中古リノベ、家具等をアピールする自社雑誌を創刊し、書店など市内105カ所で販売する。

 これらはイメージ戦略でブランド化を図るための一手。大型リフォームはこうした活動でファンになった層から、紹介を中心に受注を獲得する。

 「6月13日からエリア別の顧客親睦会を開催します。食事をしながら、企業方針などを聞いてもらい、より深いファンになっていただく。水戸2カ所、日立、ひたちなかの営業エリア4カ所ほど、100人ぐらいを対象に行っていく予定です」(同社長)

 トイレやキッチンなどの交換リフォームは、ブランド戦略と相反するので、関連会社の「レストア」に移管し、4人で対応する。同事業の売り上げ目標は2億円だ。

 まもなく、本社を改装し、2階で家具の展示も開始する同社。ブランド化戦略が進行しつつある。 

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