- トップ
- > 不動産・デベロッパー
- > 「RefoA」ブランド推進、リフォーム強化へ大成有...
大成建設グループで新築マンションの開発・管理を行う大成有楽不動産(東京都中央区)はリフォーム事業強化に乗り出した。管理マンションを対象に年々実績を伸ばしており、専有部改修を行うリフォーム事業では約6億円を売り上げる。最近ではオリジナル設備・収納アイテムの導入も始めた。
売った後は"守る"
「大成有楽不動産の特長は、マンションの開発とその後の管理まで一貫体制で行うこと。売っただけでなく、その後も守っていこうと。その施策の一つとしてリフォームに力を入れています」。こう話すのはリニュー アル・リフォーム部、山田進部長。同社ではマンションデベロッパーとしては珍しく、管理事業までを自社内で手掛ける。"作った会社が建物を 守っていく"という経営方針のもと、ストックの補修・リフォーム・アフターまで携わる。
専有部リフォームについては2009年10月1日から「RefoA(リフォア)」というブランドで開始。現在、東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏4支店をメーンに展開。年間800件ほどのリフォーム工事を手掛け、年6億円売り上げる。
リフォームブランド「リフォア」
専有部リフォーム対象となるのは、同社が総合管理している分譲マンションが中心。現在、約6万戸ほどあり、そのうち築10年以上で管理組合から営業活動の承認を得ている約2万戸にリフォーム提案を行ってい る。
PRについては2カ月に1度発行しているリフォームPR誌「RefoA」。その時々の売り出したい商品や、リフォーム情報、期間限定の特価商品などを紹介している。仕様は8ページ立て、カラー。マンションの集合ポストに販促している。
リフォーム内容についてはキッチン、浴室、トイレ、給湯器などの水回りが中心で全体の35%を占める。その他、修繕からスケルトンリフォームまで幅広く対応している。
オレンジ商品で差別化
新たなリフォーム営業強化策として最近スタートしたのが「オレンジシリーズ」の導入。これは同社の新築マンション「オーベル」シリーズに導入されているオリジナル商品。具体的には「オレンジキッチン」と「オレンジ 収納」。
オレンジキッチンは従来型のキッチンに比べて収納力や作業性を高めている。具体的には、吊り戸棚の幅を広げた「ワイドアップキャビネット」や調理の作業スペースを拡充する「サポートカウンター」などの機能があ る。また、「オレンジ収納」はデッドスペースを極力抑えた収納となる。タイプは6種あり、掃除機やアイロン等、生活に使うモノのサイズに合うように設計されたマルチシェアタイプや靴や傘に最適化されたマルチシューズシェルフなどがある。
オレンジキッチンは快適性、作業効率性を高めた
モノのサイズに適正な設計でデッドスペースを省いた(オレンジ収納のマルチシューズシェルフ)
これらは、「オレンジラボ」という社内研究チーム7〜10人がユーザーの声を集め、そこから商品設計に結びつけている。現在は第3弾の商品を開発中だ。
無償アフターも拡充
その他にも管理を一貫していることもあり、アフターサービスでも手を抜かない。一般的な会社では専有部分のアフターサービスは販売後2年間に計3回程度だが、同社では4年目、10年目、15年目にも無償点検を行う。
「買った後もリフォームやアフターがあるから安心。こういうことが知られていけばマンションブランドの認知度も高まり、新築マンションの販売にもつながっていく」(山田部長)
≪会社概要≫
- 創業 1953年4月1日
- 設立 1971年10月1日
- 資本金 100億円
- 従業員 2,960人(2014年4月1日現在)
- 代表 林 隆

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
2025/06/16掲載
-
1653号(2025/06/16発行)15面
-
1652号(2025/06/09発行)17面
-
1652号(2025/06/09発行)18面
-
1651号(2025/06/02発行)13面