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ソニーグループのソニー不動産(東京都中央区)はリフォーム営業を本格化する。先月、建設業許可を取得し、500万円以上のリフォーム工事を請け負う体制を整えた。中古住宅の購入者に対して、リフォームもセットで提案する"ワンストップサービス"を強化していく考えだ。

リフォーム事業を統括する島津清彦取締役。元スターツピタットハウス株式会社代表取締役社長という経歴を持つ
ワンストップサービスの営業スキームは、不動産購入を希望するユーザーに対し、物件の購入エージェントとリフォーム部門の担当者が一緒になって対応するというもの。
リフォーム部門では、ユーザーの希望する物件がリフォームに適しているかどうか、見積もり、プラン作成、施工管理業務などを担当する。エージェントは物件購入とリフォームの予算調整を担当する。現在、リフォーム部門の人員数は4人。内訳は営業2人、建築士1人、施工管理技士1人となる。
同社は昨年の8月に不動産仲介を開始して以来、リフォーム依頼に対応してきたが、これまでは小額工事にとどまっていた。1月20日に建設業許可を取得しており、500万円以上の工事を請け負えるようにした。中古住宅仲介に伴う大型リフォーム受注を見据えた体制作りを進めていた。
島津清彦取締役は「500万円を超えるようなリフォームをしたいというニーズは、中古物件を購入される方の1、2割あるだろう」と話す。
なお、不動産仲介を開始した昨年8月から今月12日時点での総反響数は約2500件。そのうち売却の反響が7割、残り3割が購入だ。ブランド力や透明性の高い仲介手数料体系により、事業開始から多くの反響を集めている。
大型リフォームに関しては、デザイン性を1つの強みとして打ち出していく。一定の金額を超える案件については、ソニー本体で製品や空間デザインなどを担当するデザイナーがリフォームプランを監修する。
対象エリアは、1都3県。戸建てもマンションも対象とする。また、不動産を購入せず、リフォームだけ依頼したいというユーザーへもサービスを提供する。また、同社では管理している不動産のプロパティマネジメントに伴うリフォームも行っている。
同社の中期計画は5年後に売上高500億円。このうちどれだけがリフォーム売上高なのかについては非公開としている。
「ソニー不動産が目指すのは顧客満足度ナンバーワンの会社。エージェントがユーザーに寄り添って希望を叶えていく。物件選びだけでなく、リフォームについてもご提案していくことで、より高い満足度を追求したい」(島津取締役)
中古住宅を購入して、リフォーム後に販売する「買い取り再販」事業は検討中だという。
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