通常200万円前後かかる太陽光設置費用を大幅に抑えたビジネスモデルが出現してきている。無店舗型デジタルコンテンツ販売を行うDMM.com(東京都渋谷区)はユーザーが実質8万円(補助金利用後の負担金額)で太陽光発電システムを設置できる新サービス「DMMソーラー」(特許出願中)を201年2月15日に開始。また、太陽光の販売・設置を行うスマートプラス(千葉県鎌ヶ谷市)は太陽光パネルメーカーや商社などの流通ルートをカットすることで、商品価格を大きく下げることに成功した。
DMM.comの福井雄造エナジー事業事業長は新事業の反響を「開始から4日で500件を超える問い合わせが入っています」と話す。
同社の「DMMソーラー」は発電量を契約者とシェアすることで太陽光の設置にかかる初期負担を減らしたビジネスモデル。通200万円前後かかる太陽光発電システムの初期費用を20分の1以下にした。発電量の分配割合は8(DMM.com)対2(契約者)。期間は10年間で、契約終了後は契約者に全発電量を引き渡す。
「投資した8万円は約2年半で回収できます。発電量によっては契約者が売電によるインセンティブを受け取れます」(福井事業長)
契約希望者が電話かWEBで申し込みむと、現地調査と審査に入る。屋根面積や屋根の材料等の設置審査を通過すれば、約1ヵ月~1ヵ月半で機器が取り付けられる。
ソーラーパネルメーカーはグリッド(東京都港区)を採用。設置は太陽光の販売・施工を行う横浜環境デザイン(神奈川県横浜市)が行う。対応エリアは全国(秋田県、青森県、山形県、離島を除く)。月間の設置数は1000件超を計画する。

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