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金属サイディングのデザイントレンドは石積み調

金属サイディングのデザイントレンドは石積み調

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深みのある表現力でリフォームで人気

 外壁のリフォームで注目されている金属サイディング。近年、特に人気なのが、石積み調のデザインだ。各メーカーとも表現力を増した石積み調の商品に力を入れてきている。

独自の技術で質感・表現力を強化

 金属サイディングのデザインが進化している。とくに最近、インクジェットや模様付けの技術が向上し、窯業系サイディングと遜色ない商品が増えている。

 リフォームでは、どんな住宅にも合わせやすく使いやすい、石積み調のデザインが定番になりつつある。各メーカーとも商品開発に力を入れており、独自の技術で質感・表現力を向上させてきた。

柔らかいカラーを張り分けした施工例(写真提供/ニチハ)
柔らかいカラーを張り分けした施工例(写真提供/ニチハ)

金属の成形で深い表現

 金属サイディングの成形で独自の技術を活かしているのはケイミュー(大阪府大阪市)。金属サイディングに「深く」「角度」をつけ、細かな石を切り落としたような自然な風合いと、金属ならではの光沢を融合させた。ランダムに凹凸をつけた石のパターンが、単色ながら見る角度によってさまざまな陰影を表現し、ナチュラルでモダンな住宅外観を演出する。

ケイミュー「はる・一番」 不規則に配した石積みの陰影感と、細やかな石の質感が魅力の「雅石柄Ⅱ」
ケイミュー「はる・一番」  モダンなボーダータイル調「細石柄Ⅱ」
ケイミュー「はる・一番」 ランダムな傾斜パターン「斜石柄Ⅱ」
ケイミュー「はる・一番」
不規則に配した石積みの陰影感と、細やかな石の質感が魅力の「雅石柄Ⅱ」
モダンなボーダータイル調「細石柄Ⅱ」
ランダムな傾斜パターン「斜石柄Ⅱ」

 旭トステム外装(東京都江東区)は、最大柄深さ5ミリを実現することで、光が創り出す陰影によって外壁の表情豊かなデザインを実現している。

旭トステム外装 「Danサイディング スチール 超深絞り」
旭トステム外装「Danサイディング スチール 超深絞り」
最大柄深さ5mmの深い陰影のリアルデザインと塗装を融合させた。

インクジェットの技術が進化

 インクジェット塗装の技術を向上させて繊細な質感と、立体感を表現しているのはアイジー工業(山形県東根市)。見る角度、日差しによって表情が変化する3Dアートというデザイン手法と、インクジェット塗装を施し、立体感を引き出している。

アイジー工業 「ガルフィーユi モード3 ヒカリス」
アイジー工業 「ガルフィーユi モード3 ヒカリス」
インクジェット塗装の繊細な質感と、3Dアートの立体感。
ニチハ「センターサイディング」
ニチハ「センターサイディング」
微細な色合いや質感をフルカラーインクジェットで再現した「iシリーズ グラニット」

大柄の石積みに独自路線

 各メーカーとは対照的に、大柄の石積みをインクジェットで表現したものを4月に発表したのは、日新総合建材(東京都江東区)。縦4㎝・横15㎝程度の天然石を千鳥に配置した「石積調」のエンボスに「インクジェット印刷」を施して、深い陰影と存在感を醸し出し、豊かな色調で格調高い住宅外観を演出している。

日新総合建材「セリオスサイディング」
日新総合建材「セリオスサイディング」
深い陰影で存在感のあるエンボス柄と豊かな色調の「石壁グラジェット」。
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