耐震工事の施工や耐震補強部材の販売を行うケアンズ・イノベーション(東京都板橋区)はこのたび、耐震補強部材単体の販売を開始した。今後は、主力事業であった施工請負から製造販売に軸足を移す。主力製品と地震対策について小口悦夫社長に聞いた。
「手軽な耐震」で需要が急増
サイディング仕上ができる「e-パワーウォール」
同社では、2000年より耐震一筋で取り組み、オリジナルの耐震部材を開発。自社施工を中心に行うほか、施工代理店網を展開して既存住宅の耐震化を行ってきた。
これまでも商品のみを購入したいとの要望はあったが、あくまで同社による施工とのセットが販売の条件になっていた。最近になり施工依頼が急増し、供給が追いつかないなどの問題も生じていたという。今回、主力商品のコスト面での問題解消と施工面での改良を加え、全国での販売が可能となった。
従来の耐震補強工事は費用がかさむため、施工のハードルが高いとされる。一般的には部屋や壁を壊して施工するが、同社が建築基準法に準拠させて開発した鉄枠の補強材「e-パワーウォール」は建物の外側から施工するため、居住している空間に影響することなく工事が可能だ。
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