農業を営むnotoco(千葉県野田市)が開発した調湿や抗菌機能に優れた国産材使用の機能性左官材が「HempWall(ヘンプウォール)」だ。
ベースとなる材料は、栃木県鹿沼市で400年の歴史を持つ野州麻農家のヘンプチップ、高知県産の消石灰、北海道稚内の珪藻土の3種類。全て国産材を使用している。麻の調湿・抗菌性能、消石灰の消臭性能、珪藻土の調湿性能など、各材料が持つ特徴を発揮できるように調合している。特に稚内珪藻土は、2~50ナノメートルという細孔を多く有し、他産地の珪藻土と比べ約3~5倍の吸湿性能をもつ。
質感に合わせヘンプチップの大きさを変えている
実際に採用したユーザーからは「古い建物の下水のにおいがなくなった」「室内が気持ちよくなった」といった効果の声がでている。
質感は、パウダー状に粉砕したヘンプチップを配合し陶器のような質感の「スムース」、さまざまなサイズのヘンプチップを配合した粗目の質感で、光の陰影を表すことができる「ラフ」の2種類。カラーは2つの質感ごとに30色を展開している。価格はカラーにより異なるが、18kg入りで税別3万円~。練った状態で届くため、攪拌後すぐに施工可能だ。
同社のブーヴィエ レミ ユキオ氏は「麻農家さんと知り合い、麻の素晴らしさ、可能性に気づいたことからHempWallの開発は始まりました。家で過ごす時間を大切にしてほしいという思いがこもった商品です」と話す。
notoco ブーヴィエ レミ ユキオ氏

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