金属加工を主軸事業とするタイメック(岐阜県関市)は、ユニバーサルデザインを取り入れた洗面ボウル「ボウル一体型カウンター」をオーダーメイドで製造している。
車椅子使用者も使いやすく 「ボウル一体型カウンター」
車椅子に乗ったままでも利用しやすい設計
同製品は車椅子に乗ったままでも利用しやすい洗面ボウル。一般的な洗面ボウルと異なる点が2つある。1つ目は、ボウルの形状。手元部分を浅く、奥にかけて深くなるよう傾斜をつけ、ボウル下に膝が入り込むスペースを確保している。ボウル裏にはゲルコート加工をし、膝がボウル裏に当たっても怪我をしないよう滑らかに仕上げている。
2つ目は、手元部分に空けられた穴。この穴を握ることで、ボウルに身体を引き寄せやすく、腕の力で位置を微調整しやすい。また車椅子から立ち上がって利用する場合も、持ち手があることでバランスを取りながら自身で立ち上がりやすくなる。
「介助を必要とする人が、1つでも2つでも自分でできることを増やすことで、自立につながっていくと思います。介助する人も、少しでも楽になればお互いの喜びになると思います」(建材事業部、中道直樹氏)
オーダーメイドで製造するため、採用したい蛇口に合わせ、蛇口根本部分の穴の大きさや位置を指定できる点も特徴だ。
サイズは、ボウルに丸みがあり容量が8リットルの「TS-R」、ボウルが四角く容量6リットルの「TS-D」「TS-S」の3種類。
6リットルタイプの場合、カウンターの幅を750〜1350ミリの間でオーダー可能。カラーは、プレーンホワイトやプレーングレーなどの6色展開。
納期は3週間ほどで、価格はオーダーメイド商品のため要相談。
タイメック
建材事業部
中道直樹氏
この記事の関連キーワード : タイメック ユニバーサルデザイン 洗面ボウル 車椅子

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1661号(2025/08/18発行)4面
-
1661号(2025/08/18発行)4面
-
1661号(2025/08/18発行)5面
-
WEB限定記事(2025/08/17更新)
-
1660号(2025/08/11発行)5面