ユニティ(東京都台東区)は、ビビッドカラーを中心とした7色のライティングダクト「Dーsense series COLORDUCT」を開発した。
ライティングダクトは通常、照明器具などをレール上の任意の場所に取り付ける器具で、白・黒・シルバーの無彩3色が一般的だ。同商品は、モノクロのカラーしかない業界の通例・固定観念を打ち破ることでデザイナーのアイデア発想を誘発し、より幅広い空間デザインを演出することができる。
ビビッドカラーを中心とした7色のライティングダクト
ライティングダクトは、使用する際、金属と樹脂など必ず異素材の部材同士を組み合わせている。よって、同じ色味でも部材によって色が微妙に異なることがある。カラーダクトは「色」が重要な製品であることから、素材が変わっても色味の違いが極力出ないよう、各色限度見本をもとに工場と調整を行い、鮮やかなカラーがシリーズ全体で違和感なく整った製品に仕上げることに注力した。特にウッド(木目調)は水圧転写という特殊な加工で仕上げるため、最終段階まで工場と打ち合わせし、より自然な色調となるよう下地塗料の見直しを行った。
自然素材を取り入れた空間デザインでは、ある意味異彩を放っていたダクト。これまでは、隠したり、敢えて存在感をそのまま残していたが、「カラーダクト」の登場で、違和感なくデザインに取り入れられそうだ。カラーダクトで採用した7色は、半世紀にわたり照明業界に携わり、市場ニーズに精通した同社の経験値から選定。同社では、カラーダクトの登場により、新しいアイデアが生まれ、もっと自由で個性豊かな空間デザインが世の中に広まることを目指している。同商品はグッドデザイン賞2023を受賞している。
ブランド統括室の松井あかり氏(右)と戸村成仁氏(左)

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