地震や大雨、台風などの自然災害に備えるには、どんなリフォームが必要なのか。被災を想定した商材で万全の備えに努めたい。
クローズアップ建材 防災建材特集
元日に発生した能登半島地震での甚大な被害が大きく報じられているが、災害は人間の営みや都合などに関係なく、突然に容赦なく襲ってくる。今回も、地震や津波、土砂崩れにより家屋が全半壊して居住できなくなったところが多い。命が助かっても不本意に住み慣れた家を離れて別の住まいや土地に越さねばならないのは、相当なストレスが伴う。高齢者にとってはなおさらだ。
災害に遭っても住み続けられる家に必要なのは、まず、躯体に負担をかけず崩れにくい強靭な屋根だろう。そして、家屋全体の耐震に加え揺れのパワーをうまく逃す制震構造が重要になる。また、停電に備えて太陽光をはじめとする蓄電設備も重要だが、断水に備えて水の確保も不可欠だ。水道水を貯めておいて、短期間でも飲料や生活水として使うことができれば、家屋に留まることが可能になる。
住環境を維持するには、耐震や制震など、構造の強靭化により被害を最小限に収める事前対策のほか、バックアップインフラの確保など被災後の対策も必要だ。その両面に留意して、余裕のある平時にこそ順次対応していくことが望ましい。

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