「無印良品のリノベーション」を展開するMUJI HOUSE(東京都文京区)は、団地の管理事業を行う都市再生機構(UR都市機構・神奈川県横浜市)と連携し、横浜市にある港南台かもめ団地の共用部リノベに取り組んだ。港南台かもめ団地は1976年に建てられ、全16棟、1497戸の大規模な団地で、豊かな自然の中にあることが特徴。今回のリノベは「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」の一環で行った。リノベした集会所は約100坪で団地の真ん中にある。住民と一緒にプランを考えてリノベした。
シェアキッチン。住民が自由に使うことができ、料理教室などのイベントの開催が可能
リノベでは、集会所の一室にシェアキッチンを作り、無印良品の調理器具や小物を揃えた。このキッチンは、住民が自由に使うことができ、料理教室などのイベントの開催が可能だ。また、集会所内の中庭は、大開口でキッチンスペースにつながった屋外テラスにリノベした。UR都市機構と共同開発をしたテーブルやベンチ「つながるストリートファニチャー」を設置して食事やアウトドア活動もできる。エントランス入ってすぐのラウンジには、本棚を作り付け、雑誌や絵本、漫画を用意。さらに天井高を上げて、カフェカウンターやテーブル、椅子を置いた。土足で出入りできる仕様にした。和室は既存を活かしながら同社とUR都市機構で共同開発をした、麻畳やダンボールふすまを採用。集会所全体のデザインは白を基調にした。「この団地の特徴である、大きく育った樹木の緑を引き立たせるために、シンプルなデザインにしました」とリノベーション事業部長の豊田輝人氏は話す。
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