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高断熱、無結露で快適な「FPの家」リフォーム用パネルで耐震、遮熱

高断熱、無結露で快適な「FPの家」 リフォーム用パネルで耐震、遮熱

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 最近は省エネ効果だけでなく、健康増進の面からも断熱性能への注目が集まっている。FPコーポレーション(東京都千代田区)は、約30年にわたり、高断熱・高気密住宅「FPの家」を推進。全国約340社の工務店とネットワークを組み、安心、安全で快適な住宅の普及に力を入れている。

高性能ウレタンパネル

 「FPの家」は、FPパネルと呼ばれる硬質ウレタン断熱パネルを壁、床、天井のすべてに使用した注文住宅。住宅内部の熱を逃がさない箱型一体構造で、Q値(熱損失係数)の平均値が約1.67W/㎡Kという高い断熱性能を持つ。1戸当たりの年間冷暖房費を50%削減でき、CO2削減にもつながる省エネルギー住宅だ。今までに全国で約4万5000棟の実績がある。

 「徹底した断熱、気密対策をするFP工法の現場を見たとき、これからの日本の住宅はこれだと確信しました」。光村惠範社長は、FPの家への熱い思いを語る。

FPパネルの特徴を説明する光村惠範社長
FPパネルの特徴を説明する光村惠範社長

 高断熱、高気密の理由は、独自技術で製造されたFPパネルに特長がある。最大の特長は、木枠がついていること。木枠のついたウレタンパネルにプレス圧をかけ、そこにウレタンフォームを注入。発泡圧によりウレタンが木枠に隙間なく染み込み、密着する。そのため、ウレタンが木枠から剥がれることがなく、築20年後でも経年劣化がほとんどない優れた耐久性のパネルとなる。

 「FP工法では、このパネルを柱と柱の間にはめ込んで壁全体を覆い、床もFPパネル、屋根には遮熱パネルを使い、セルロースを吹き込みます。給排水の配管の周りにできる隙間にもウレタンを注入して埋める徹底ぶり。結露も発生せず快適です」(同社長)

厚さ105ミリの硬質ウレタンパネルは、優れた断熱性能を発揮
厚さ105ミリの硬質ウレタンパネルは、優れた断熱性能を発揮
外壁側に通気層を設けているので、外壁内の湿気を外部に排出。柱などの木造部分の腐敗を防止している
外壁側に通気層を設けているので、外壁内の湿気を外部に排出。柱などの木造部分の腐敗を防止している

 今年度は新築強化策として、新ブランド「Future Plus」を展開。「究極の部屋、究極の間取り」をコンセプトに、施主が望む究極の家づくり提案型の企画商品を開発する。

8割以上に健康改善

 光村社長は、近年注目されている住まいと健康の関係にも着目。断熱改修研究の第一人者である岩前篤・近畿大建築学部長に調査を依頼し、ユーザー約4200人にアンケート調査を実施した。その結果、8割以上のユーザーが、FPの家に転居した後、アレルギー症状改善などの効果があったと回答した。

 「日本人は、家の中で感じる寒さや暑さを我慢しますが、我慢の必要なく快適に過ごせる住宅があることを知ってほしい。家族が健康で安心して暮らすのが住宅の基本。お客様からも『FPの家にして、子供の喘息がなくなった』という声をいただき、うれしいですね」

簡易に施工できる「トライウォール」開発

 同社は今後、リフォーム商材の開発にも力を入れていく。

 その一つとして耐震、断熱、遮熱効果のある住宅リフォーム用パネル「トライウォール」を昨年10月に発売。断熱材と防水シート、合板の一体型で、施主が住んでいても簡易に施工できるように配慮されている。

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