LIXIL(東京都千代田区)の「LIXILリフォームネット(VC)」の加盟店数が発足2年で1万店を突破した。今期はさらに数を増やし1万1000社を目指すほか、専門性に優れたマイスター認定店を、現状の約1.7倍の2500社に拡大する計画だ。
「LIXILリフォームネット」は2012年4月、トステムの「リフォームマジック」、INAXの「リフォームネットワーク」、TOEXの「自然浴deくらす」、サンウエーブの「リフォームショップR&B」を再編して誕生。当初は8605店でスタートした。年間1000店弱加盟店を増やし、現在の業種別の構成割合は工務店が約5割、リフォーム会社が約4割、エクステリア事業者が約1割となっている。
加盟店数が順調に伸びている要因を小塚英司リフォーム推進統括部 リフォーム企画部 VC推進グループ・グループリーダーは、「新築が減少していく中、リフォームを強化した工務店が増えてきました」と話す。
具体的なリフォームネットのサービスは(1)勉強会などの活動(2)ツールの提供の2点。(1)はさらに78カ所で年間2回行われる情報交換や勉強の場のブロック会、ショールームでの合同商談会、リフォームコンテスト、マイスター制度・リフォーム塾の4つに分類される。最近は特に他社と差別化を図る独自資格のマイスター登録店増加を図っている。
加盟店にはツールの提供や勉強会も
「ユーザーさんに選ばれるため、専門性の強さをもった企業になってもらえれば、と考えております」(小塚グループリーダー)
マイスターは「窓マイスター」「水まわりマイスター」「エクステリアマイスター」の3種類あり、研修後の試験・事例審査に合格した人のみ認定される。例えば「窓マイスター」は診断機器などで〝断熱の見える化〟のノウハウを学ぶ資格。認定後はマイスター認定カードが付与され、看板や名刺などでPRができる。
また、(2)のツールの提供については、多様なチラシのひな型をはじめ、ヒアリングやアプローチブック、契約書式などリフォーム提案に必要な約800種を用意。有償と無償のものがあるが加盟後は自由に活用が可能だ。
LIXILは、新築市場の縮小傾向をうけ、住宅分野はよりリフォーム事業に注力する戦略を打ち出している。実際リフォーム商材売り上げは、この2年で400億円弱拡大し、2826億円となった。事業者ネットワークはリフォーム推進に向けた1つの方策であり、今後も強化を図っていく。

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