東急リバブル、大和ハウスグループなどの大手不動産仲介会社が、今こぞって導入し始めたのがバーチャルリアリティ(VR)技術を使った接客だ。売りたい物件や貸したい賃貸物件を、現場に行かずに店舗内で仮想体験してもらうというもの。各社、住宅事業者向けのVRソリューションサービスを提供するナーブ(東京都千代田区)の「ナーブVR内見」というサービスを利用している。
独自開発した機器
目の前にひろがる空間
ナーブが独自開発したVRを体験するための端末「クルール」をのぞき込むと、都内の某マンションの一室が目の前に広がった。首の向きを変えれば、360度ぐるりと室内を見ることができ、まるで実際に内見しているかのような感覚になる。
営業担当から「それではバルコニーに移動します」という合図があり、場面を転換すると目の前の景色が一変。今度はバルコニーに立ち、外観や景色を見て回れた。
これらのVRデータはリコーの360度カメラ「シータ」などを使って物件を撮影したもの。同社の撮影専用のアプリを使って撮れば誰でも簡単に撮れ、データはクラウド上に保存される。そのデータをPCやクルールから選択すれば、仮想空間を体験できるというもの。

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