受注残3億円、「10年分の公示した」
熊本地震が発生してから16カ月が経過したが、現地では今もなお、被災した家の修理対応が続いている。
リ・ホーム熊本(熊本県熊本市)は地震発生以来、住宅の修理対応に追われてきた。
現地では瓦の崩れや破損が多く、葺き替え工事の依頼が殺到。1年で135件こなした。これは同社が地震発生前に手掛けてきた工事件数の10年分に相当する。この影響で3月期決算の年商が32%増と拡大したが「全くうれしくはない。サービスエリアを狭めて対応してきたため、断らざるを得なかったお客様も多かった」と島谷朝男専務は話す。
屋根修理のため、同社が得意とする水まわり設備の交換工事への対応も、顧客に頭を下げて数カ月後ろに延ばしてもらうこともしばしば発生した。前期の受注残が3億円に達し、いまだに消化しきれていない。

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