534坪の巨大ショールーム運営
和歌山県岩出市に本拠を置き、リフォームショップ「陶彩館」2店舗を展開するオーヤシマ。昨年度のリフォームの実績は、受注件数約2000件、売上高は14億4000万円に上る。和歌山県トップの事業規模を誇る同社の湊明子社長に戦略を聞いた。
空間型ショールームで生活提案
キッチンは11台
同社を語る上で欠かせないのは、本社ショールームだ。敷地面積は534坪、建物面積だけでも210坪という驚きの広さ。住設機器の展示数は、キッチン11台、バス12台、トイレ15台、洗面化粧台11台。主だったメーカーの商品は全て取り揃えているので、同店だけで各メーカーの商品の特徴を見て、触って、確かめることができる。来客用のトイレは3社の最新のものを入れており、使い心地を試すことも可能だ。
「リフォームは高い買い物。そのため、気軽に入って商品を見てもらえるようにと考えました」(湊明子社長)
また、道路に面した70坪ほどのスペースにはガーデン・エクステリアの展示スペースを用意。味気ない幹線道路沿いに突如現れる緑にあふれたエリアは多くの通行人の目に留まる。そして、エントランス近くには、広さ20畳のこだわりのキッチンスペース「彩キッチンワンダーランド」がある。
最近、特に力を入れているのは実際の生活シーンを再現した展示。何と、マンション一室を丸ごと再現しているのだ。
玄関ドアを開くと現れるのは、タイルが敷かれ、収納が設置された玄関スペース。タイルの横に設けられたミニ庭園と間接照明でライトアップされた正面のニッチが印象的だ。
玄関を上がると広さ17.8畳のLDKに到着。まず目に入るのは、ソファや小ぶりのテーブル、テレビが置かれたリビング空間。フローリングには、朝日ウッドテック製の幅広のものを採用。各所にニッチが設けられた造作収納には木製のパネルが貼られている。
介護リフォームにも強い
さらに、奥の居室には介護用のリフォームを施した部屋を再現。6畳の和室と収納が付いた部屋を8畳の洋室に変更したという設定の展示だ。介護用ベッドの近くに、バスやトイレ、洗面が集約され、要介護者が生活しやすいように設計されている。

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