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「LIFULLHOME'SEXPO2017」、AI・IoT時代をどう生き抜くか

「LIFULL HOME'S EXPO2017」、AI・IoT時代をどう生き抜くか

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 日本大学スポーツ科学部の清水千弘教授は、LIFULL(東京都千代田区)が開催したセミナーにて、「宅建士は、AI・IoTとどのように向き合うべきか?」という講演を行った。同講演において、清水教授は「ユーザーは幸せになるために家を買う」という観点から、宅建士として提供できるサービスの可能性を話した。その中のポイントを紹介する。

日本大学 スポーツ科学部 清水千弘教授日本大学 スポーツ科学部
清水千弘 教授

情報を正しい形に整えて活用

 清水教授がまず挙げたのは住宅の価値の変化についてだ。現状、住宅の価値は20年経てばほぼゼロになるという点から、資産ではなく資源と見なすことを提示した。ユーザーは住宅というサービスを消費している、具体的には、家族とともに過ごす時間を買っているという考えだ。

 この考えに沿えば、ユーザーの満足度を高めるには、必ずしも住宅の資産価値に縛られる必要がない。つまり、ライフスタイルが多様化し、従来の「住宅すごろく」が通用しなくなってきた中では、「どのようなサービスを提供できるか=どのような生活をユーザーが手に入れられるか」が重要になってくる。

 また、人口減と高齢化に伴って、これまで市場に出回ってこなかった中古物件が大量に出てくることになる。これは、相続の増加による。建物を相続した人の80%以上が3年以内に相続物件を売却していることからも確実視されている。一方で、高齢化によって地価が押し下げられるので、現状のまま何も手を打たないでいると、物件の資産価値の減少は歯止めが利かなくなってしまう。

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