15基のゴンドラ稼働
大京穴吹建設(東京都渋谷区)は「Plusidea(プラシディア)」ブランドで、マンションの大規模修繕事業を展開している。中でも特に力を入れているのが、超高層マンションの大規模修繕だ。既に20階以上のタワー型マンション8棟1752戸を完工し、5棟855戸が施工中となっている。リニューアル事業部の王子田貴嗣(たかし)部長に、超高層マンションの工事のポイントを実際の現場で聞いた。
足場を全体に組まないので外観を大きく損なわずに済む
今回、同社が大規模修繕を行った物件は、築12年、地上31階建て、全231戸(うち店舗事務所15戸)のマンション。工期は12カ月半、総工費は3億3000万円弱に及んだ。主な工事内容は、コンクリート部等の補修工事、タイル工事、壁面や鉄部などの塗装工事、防水工事、シーリング工事だ。
ポイントは6つ。1つは、建物の立地や形状に応じて、ゴンドラ足場、昇降式足場、枠組み足場を組み合わせて使用すること。今回は、高層の施工に15基のゴンドラを使用。揺れを低減して施工性を高めるためにガイドレール式を採用した。下層には主に枠組み足場を使用。ただし、店舗の入り口側の工事は、営業を考慮して、高所作業車を使って行った。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1659号(2025/08/04発行)4面
-
1659号(2025/08/04発行)1面
-
1658号(2025/07/28発行)25面
-
1658号(2025/07/28発行)23面
-
1658号(2025/07/28発行)7面