太陽光発電システムの設計・施工を専門に行うエコルート(東京都武蔵村山市)は月20~25件ほどを受注している。集客の柱は10年ほど前から運営している自社のホームページ。問い合わせは月間40~50件ある。
「強みはスピーディーな提案」と菊田昌志社長は話す。
「電話で問い合わせがあった時にお客さんの住所をお聞きし、グーグルの航空写真が見られるサイトでその家の屋根を検索します。過去の何百件も手掛けているデータベースから、お客さんの屋根の形状、サイズならどれくらいの量を搭載できて、どれくらいの発電期待できるという具体的な提案をします」。
お客さんが他社と相見積りをしている場合には、その専門店としての対応の早さが差別化につながり、現地調査のアポイントが取れやすいという。「一般的な会社では、概算見積りまでに1~2週間かかるケースが多いですが私の会社ではその期間をできるだけ短縮しています」。
また、集客はウェブに特化している。SEOの専門業者に依頼して上位表示をしてもらい、リスティング広告も行う。年間1000万円ほどの投資をしているが、このサイトだけで約4億円弱の売り上げを生み出している。今後について同社長は「太陽光は価格競争が激しすぎて、どの企業も利益を出しにくくなってきている。次はまだほとんどの企業が提案できていない蓄電池をメーンの商材にしていきたいです」と話す。

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