今後、職人不足が確実視される中、解決策の1つとして注目されているのが多能工だ。多能工とは、一人で複数の専門工事を行える職人のこと。工事で必要な職人の数を減らせるため、利益率の改善や工期の短縮につながると期待されている。今回は、こうした多能工を多数輩出してきた2つの研修機関を紹介する。
《リフォーマー専門学校》
初心者でも60日間で水まわりの多能工に
リフォーマー専門学校 大澤仁志代表 理事
「リフォーム現場の初心者でも60日間で、一人前の水まわりの多能工に育て上げる自信があります」と話すのは、リフォーマー専門学校(広島県呉市)の大澤仁志代表理事だ。
これまでに58人が同校を卒業し、延べ110講座分を修了している。卒業生の属性は、リフォーム会社のスタッフが7割、残りがガス、太陽光発電、不動産事業の専門業者で、リフォーム事業への参入を計画している会社のスタッフだ。
広さ130坪の専用実務研修所には、各種水まわりを再現した研修用の模擬部屋を多数用意しており、専任講師が徹底した実技研修を行う。初級、中級、上級のコースがあり、初級はリフォームの初心者向け、上級は職人もしくは現場監督の経験者、中級はそれらの中間の人を対象としている。

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