2019アメリカ最新リフォームレポート VOL.1
IBS KBIS
2月18日から21日までラスベガスで行われたインターナショナルビルダーズショー(以下IBS)とキッチン・バス産業展(以下KBIS)を3回に分けてレポートする。今回はイベントの概要と最新の米国の住宅トレンドを紹介する。
会場のラスベガスコンベーションの外観
2つの展示会を通じて最も大規模なブースを構えていたKOHLERブース。
初お披露目となる新商品も多数展示され、多くの来場者の耳目を集めていた
12万平米の会場に2000社超が出展
アメリカでも最大の住宅関連のプロ向け展示会のIBSとKBIS。前年までのフロリダ州オーランドから、会場をラスベガスに移し、さらに規模を拡大して開催された。展示面積は屋内だけで12万平米、出展者数は2000社を超える。全米の住宅業界のプロが集まり、3日間で10万人以上が来場した。
日本企業の出展も増加傾向にあるという。写真はリンナイブース。
湯切れを心配しないで良い給湯器はアメリカでも人気を集め始めている
IBSでの展示はさらに人気が高まっているアウトドアリビング関連の商材が増加。その中でも外と中をシームレスにつなげる提案の人気が高くなっている。より大型化した窓で複数の部屋からアウトドアリビングへの出入りを可能にしたり、外と中で使う壁材・天井材を統一したり、これまでは中に置いていた大型のテレビを屋外に設置したりするなどの提案がこれからも増える傾向にあるという。キッチンの天板のシェアで1位に躍り出たクォーツストーン人気は変わらず。
出展企業数も増え、各種バリエーションやデザイン性の高い、大判の商品が増加している
KBISでは水まわりの設備のIoT対応商品の展示が急激に増加し、大きなトレンドとなっていた。Wi-Fiでインターネットに接続してこれまでになかった機能を追加できる設備は今後も増加が見込まれる。今回の展示会でもオーブンや冷蔵庫といったキッチン家電からシャワーやバス、トイレといった水まわり設備、配管チェックシステムなど多様なIoT対応設備が見られた。
IoT対応は当たり前になりつつある。
写真は水栓メーカーのMOENのネットに接続する漏水検知システムの「FLO」のデモンストレーションの様子

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