注文住宅を中心に130億円の売り上げがある広島建設(千葉県柏市)は今期からOB客を中心としたリフォーム事業に本腰をいれる。前期3億円強のリフォーム売上高を今期は5億円にする計画だ。

▲本社に新設したショールームの一部
同社がリフォーム事業を開始したのは2003年。当時は新築住宅OB客の営繕を行う役割で、本格的な提案を行っていなかった。ただ、東日本大震災を機にOB客からの引き合いが増えたことから、新築後3ヵ月、1年、2年、5年、10年と行っている定期点検と絡めたリフォームの案内を強化する。
「まずは5年点検時にシロアリ防除の案内を始めます。また、10年点検を迎える住宅が来年から月間40件ほどありますので、そこに10年の延長保証を絡めた防水工事の案内などを行います」(菊地有取締役建築統括部長)
また、累計6000件ほどあるOB客に定期的なメール配信でリフォームの告知活動をしていく予定だ。友人や親戚の紹介増加も狙う。
一方、新規客獲得については新築案内用のチラシにリフォームの情報も入れ、PRを行うことなどを検討中だ。
「拠点は千葉北東部と都内を合わせて13カ所あります。今は本社のみでリフォーム事業を行っていますが、反響が増えれば支店に広げていきたいと考えています」(菊地取締役)
現状リフォームスタッフ数は4名。4月には本社に併設されたショールームをリニューアルし、内窓の効果実験装置や耐震補強案内、リビングの空間展示コーナーなどを新設した。今後はビルダーとして独自性のあるリフォームの仕組みを確立し、全体売り上げの1割ほどまで伸ばしていきたいと考えている。

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