買取再販業者の「協力会社」で稼ぐ
リフォーム済みマンションの販売事業である「買取再販」ビジネスが活況を呈す中、各社の工事を一手に引き受けることで売り上げを伸ばしている会社がある。リスタイル(埼玉県越谷市)は買取再販事業を手掛ける企業から、改修工事を引き受ける専門店で、事業を本格化してから約1年目で年間2億5000万円ほどの受注につながっている。
中古マンションを「売れる」物件に改修する
単価は250万円前後、月8~10件の受注に
「約250万円ほどのリフォーム工事案件が次々舞い込んできます」。こう話すのは岩本鐘学社長。同社は今年の1月から、買取再販事業大手の施工を担う事業を本格化。買取再販事業者は中古物件を購入後、リフォームして販売するのだが、その施工を外注するケースがほとんどで、同社はこの施工に特化する事業を主としている珍しい会社だ。
「現在、月間平均で8~10件、ピークの月で15件ほどの依頼があった」とまだ事業を始めて間もないにもかかわらず受注は好調。11月の決算では2億5000万円ほどの受注を見込む。
取引先は約10社。年間100戸以上販売する買取再販事業を主とする大手企業がほとんど。主にマンションの改修で、建材・設備支給の場合の平均請負単価は250万円前後。材工の場合は450万円前後となる。改修内容は表層的なものから、インフラから取り替えるスケルトンリノベーションなど様々。取引先のリフォームのこだわり具合と連動して請負単価は変わる。ただ、「買取再販物件の施工品質基準『R1』(リノベーション協議会が運営)レベルにしたいという要望が増えている」(岩本社長)と品質を高める傾向は強まっている。

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