受注単価向上狙う
前期96億8000万円を売り上げ、大阪府で2位を獲得したのがコーナン商事(大阪府堺市)だ。同社は、2025年度にリフォーム売り上げ250億円を目標に掲げ、事業拡大を推進している。来年2月の決算では初の100億円突破を見込んでいる。リフォーム営業部・EC営業部担当の村上文彦取締役・上席執行役員に具体的な戦略を聞いた。
ライフスタイルの提案を強化
主な取り組みは3つ。1つ目は、「コーナンCustom Reform」の拡充。これは、ライフスタイル提案を伴うLDK改装など、付加価値が高い提案を得意とするリフォームブランド。ブランド認知と提案力の強化を図るために、ホームセンター内へのブランド専用ショールームの設置を進めている。昨年10月の堺高須店を皮切りに、箕面萱野店、三条大路店の計3店舗に設置済みだ。
ショールームでは、ユーザーに「これからの暮らし」をイメージしてもらうため、シーン展示にこだわっている。例えば、堺高須店のショールームでは、カフェタイムを楽しむというコンセプトLDKや、家事動線を重視したLDKを用意している。リフォーム売り上げ全体に占める割合はまだ5%ほどだが、他の部門と比べて平均受注単価は1.5倍と高い。
「事業を拡大するためには、従来の『壊れたから直すリフォーム』だけでなく『暮らしを豊かにする自分だけのリフォーム』にもサービスの幅を広げていく必要があります。潜在的なニーズにまで訴求して、掘り下げられるようにしていきたい」(村上文彦取締役・上席執行役員)
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