タブレットによるプラン紹介も
リフォームで年間2億円を売り上げるキッチンアンドリビング(千葉県千葉市)は、自社で売買仲介を引き受けた中古物件でリフォームの相談会を開催。リフォームの受注と仲介の促進につなげている。
ポイントは、物件になるべく手を加えないこと。物件はあくまでビフォーとして見てもらい、タブレットでリフォームプランを紹介することで改修後の姿をイメージしてもらう。リフォームプランは複数の案を完成後のイメージパースとともに用意する。
また、アナログな提案方法も用意している。例えば、築30年超えのあるマンションで行った際に、手を加えたのはリビングのクロスの張り替え程度。一度も取り替えられず、使用感たっぷりだったコンロはそのまま残し、同じサイズの新品を横に展示。劣化が激しかった床のカーペットには、新品のフローリングを並べるなどして、ビフォーとアフターを現物でも体感できるようにした。
その際に、集客は主に同じマンションと近隣への案内チラシのポスティングで行った。相談会には約30組が来場し、全面改修をはじめ水まわりの設備交換、床の張り替えなどを受注した。物件自体の購入者も決まり、そこから500万円のリフォームを獲得した。
「中古物件を売買する際は、販売前にあまり手を加えると売り主の負担になる上に、買い主のニーズに合っていなければ工事が無駄になってしまうこと。物件はビフォーとして見てもらい、アフターは別の方法でお客様にイメージしてもらうようにすれば、皆の負担が軽く済みます。今後は買取再販にもチャレンジしてみたい」(小泉裕美社長)

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