どうすればリフォームを効率よく受注することができるのか、そんな悩みを抱えている経営者は多いだろう。その解決策の1つが、新規ユーザーからではなくOBからのリピート受注を増やすことだ。今回は、女性スタッフによる定期訪問や毎年の恒例イベントの開催といった取り組みを行っている、OBからのリピート受注に強い2社の取り組みを紹介する。
【リポート/編集部 小松智行】
女性スタッフが世間話
OB2400件を定期訪問
◆ダイキョー
群馬県前橋市のダイキョーは、年間リフォーム売上高3億4000万円のうち7割をOBからのリピート受注で獲得している。そんな同社が重要視しているのは、OBとの対面でのコミュニケーション。具体的には、40~50代の女性4人で構成されている「コミュニケーションスタッフ」がOB宅の訪問を行っている。
「コミュニケーションスタッフ」の訪問時には手書き調のニュースレターも
初めに行うのは、施工中のユーザーの様子伺い。例えば、外壁塗装をしている時に「洗濯物を干すのに苦労していないか」といった施工に伴う困りごとの相談や世間話を行う。これは、ユーザーと会社の心理的な距離を近づけ、安心して工事に臨んでもらうことが狙い。近隣挨拶も「コミュニケーションスタッフ」が実施する。
次に行うのは、施工から10日~1カ月ほど経ってからの訪問。これは、施工した部分に関して困りごとが起こっていないかを確認することが主な目的。特に年配のユーザーの場合、IHのキッチンやバスの使い方が分からず不便を感じているケースがあるので、早めに訪問し、必要があれば使い方を説明する。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/07/03更新)
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面