花巻市で25年前に創業したSS建築デザイン室(岩手県花巻市・佐藤さよ子代表取締役社長)の年商は約3億円で、新築とリフォームの売り上げがそれぞれ半分を占めている。佐藤社長によると、最近の傾向としてリフォームのシェアが高まっているものの、消費税増税を控え今年度は新築の駆け込みが増え、シェアを巻き返している。
リフォームでは断熱改修の需要がここ数年顕著に伸びており、リフォーム依頼の80%以上で断熱工事が入る状況だ。増加要因として佐藤社長は「働く職場や、よく行くお店が暖かいといった環境なので、とくに若い人たちが寒さに耐えられなくなっている」と分析している。

木工教室をはじめガーデニングや料理教室を開催。
一方、断熱工事は春先から遅くとも11月までに行うが、現況では下請けの大工の多くが沿岸部に出張しているため、工事を待ってもらっている物件も多い。断熱と並行して薪ストーブ、ペレットストーブの需要も高いという。
同社では営業部員を配置していないため、集客は専らホームページと新築OBからの口コミで行っている。佐藤社長が地域の文化振興と交流を目的として、平成15年に花巻温泉内に設立したNPO法人ライフデザイン花巻が主婦層を中心に人気を集め、木工教室や料理教室などを通じて顧客となるケースも徐々に増えているようだ。

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