リノベーション事業を手掛けるRバンク(東京都渋谷区)は、築45年の長屋形式の木造賃貸アパート「太陽荘」を1600万円かけてリフォームし、入居者自らが部屋を改装できるDIYの要素を取り入れた賃貸アパートを完成させた。

内装は仕上げず、入居者がカスタムできる
部屋数は3つ。間取りは1DKのメゾネットタイプ。東西線の早稲田駅から徒歩10分の場所に位置し、賃料は以前より4万円ほど高い11.8万円。床、天井、壁は合板のまま残されており、費用は入居者負担となるもののクロスを貼るなどして、好みに合わせて改装することが可能だ。
また棚や間仕切りを設けることで、入居者が自由に空間をカスタマイズすることができる。
1階にはコンクリート敷きの土間から続く共用庭が設けられており、各室の入居者がコミュニケーションのとれるアパートにしてほしいというオーナーの意向が強く反映されている。
入居者は同居を前提とし1室2、3名でクリエイティブ性の高い学生や社会人を想定しており、現在全3室中2部屋の入居が決まっている。藤田将友社長は「DIY賃貸物件の需要は多くはないものの、供給がほとんどないため引き合いは多い」と話す。
今回の評判が良ければ、今後さらにDIY要素の強い物件を手掛けることもあり得るとのことだ。

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