新卒採用におけるインターンシップを実施する企業が増えている。大手就職情報のマイナビの調査によると、インターンシップ実施率は過去5年で年々上昇しており、21年卒向けの実施率は56.9%だった。また、21年卒の学生の89.5%は、インターンシップに参加した企業の選考を受けており、インターンシップの重要度は高まっていきそうだ。
《サンプロ》
内定者の7割が参加者、企業ブランドが採用の全て
某アニメの家族にリフォーム提案
長野県でリフォーム売上高トップを誇るサンプロ(塩尻市)は、年6回1Day仕事体験を行っている。21年卒向け1Day仕事体験の参加者57人中40人が会社説明会に参加し、21年卒の内定者7人中5人が1Day仕事体験の参加者だ。
1Day仕事体験では、学生に企業のブランドが伝わるような映像を見せる
同社の1Day仕事体験では、住宅業界の説明やグループワークなどを行う。グループワークは3、4人で1グループとし、国民的アニメの家族の住宅リフォームプランを提案するというもの。まず、施主との打ち合わせシーンの動画を見て、施主の家族構成や現在の住まいの悩み、要望をヒアリングシートに記入する。リフォーム前の図面を元に、現場の先輩社員が図面の描き方をレクチャーし、チームごとにリフォーム後の図面を作成した後に発表する流れだ。発表に対し、同社の設計担当がフィードバックする。毎回参加者は約10人。
当日は、人事部の佐藤勝仁氏と新卒入社2、3年目のリクルーター約5人が対応する。佐藤氏は「学生はリクルーターと年が近いので気軽に相談できますし、入社2、3年後の自分を想像しやすいと思います」と語る。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/07/03更新)
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面