広島県内32万人の生協会員に向けてリフォームを提供するコープハウジングひろしま(広島県広島市)は、介護リフォームの平均施工単価を40万円に増加させた。昨年までは補助金の範囲内である20万円以下だったが、提案の幅を拡大することでユーザーのニーズをより深く酌み取り、単価増に成功している。

生協が配布する冊子に記載
上川憲治専務は、提案の幅拡大について、介護リフォーム担当の営業社員に対する教育を継続的に行ってきた成果だと話す。「介護の知識を深めるために、生協の福祉事業部と共に、3ヵ月に1回の頻度で勉強会を開いています。ここでは現場で使われている介護用品に関する解説や最近の施工を議題としたディスカッションが行われています」
またケアマネジャーとの意見交換の場として、介護リフォームの担当社員が自主的に食事会を開いている。
現在ホームページで介護リフォームのページを設けている以外にも、福祉事業部が配布する冊子に同社が提供する介護リフォームの内容を記載して、受注の拡大を目指している。
将来的に介護リフォームの需要はさらに高まると考えられることから、現在2名である介護リフォーム担当社員の増員を検討している。3つの営業所にそれぞれ担当社員を置き、同社の営業エリアをすべてカバーする方針だ。
介護リフォームの受注数は年間約100件。同社の前期売上高は8億7000万円。

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