OKUTA(埼玉県さいたま市)は、さいたま市見沼区にある自社の建材倉庫にセルロースファイバーの中規模プラントを新たに設置した。これに伴い、同社は住宅の断熱性能を向上させ、エネルギー消費を抑えるパッシブデザインリフォームを本格的に推進する方針だ。
「震災後のエネルギー不足時代を見据え、エネルギー消費を抑えられる超断熱高性能住宅はこれからの社会に必要不可欠であり、一般ユーザーの需要も高まると考えます。パッシブデザインリフォームの実績は4棟。昨年の7月から、同リフォームプランをご成約いただいたお客様向けに、150万円相当のセルロースファイバーを使用した断熱リフォーム費用を無料にするキャンペーン(10棟限定)を開始しました。このようなサービスも継続させながら、一般ユーザーへ当社が提供する同リフォームプランの性能をPRしていきます」(奥田勇会長)
同社が提供するパッシブデザインリフォームはスタンダードタイプでQ値が1.9。セルロースファイバーのほか、エコガラスへの取り換えで断熱性能を高める。費用は1000万円以上。
今回設置した中規模プラントは、以前から2、3基あった小規模プラントに比べて倍の製造性能を持ち、1時間に200~300キログラムのセルロースファイバーを製造することができる。
同プラントの設置で、セルロースファイバーに関しては自社で使用する量をほぼ賄えるようになった。これにより大幅なコストダウンが実現し、パッシブデザインリフォームの施工単価を下げることも可能になった。
同社の前期売上高は45億4000万円で、今期は50億円をやや下回る見込み。

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