新築とリフォーム、資材販売事業を展開するキリガヤ(神奈川県逗子市)の一般ユーザー向け事業の受注が急激に伸びている。
今期、半年足らずで新築14棟、500万円以上の改装13棟と、前期を上回る受注を獲得した。需要増の原動力は昨年9月にオープンした新社屋にある。
新社屋は3階建てで、総面積は約180坪。2階はオフィスとなっているほかは、1階はギャラリーとラウンジ、3階は会議室として貸し出している。
料金はギャラリーの利用で1日3,000円。営利目的でなければ地域住民なら気軽に借りることができる。
同社は1882年創業の地元では名の知れた材木店。しかし地域住民は同社の名前を知っていても、新築やリフォームを行っていることは知らないことが多かった。
新社屋に移ってからは、コミュニティスペースを使い月4回程度お菓子作り講座や住宅に関するセミナーなどの自社イベントを開催するほか、ギャラリーや会議室の活用で地域住民が訪れる。
2月までに約5,000人が訪れ、新築、リフォーム事業の認知が急速に進んだ。
半年で5,000人の来店という数字に、桐ヶ谷覚社長も驚きを隠せない。
「これほど地域の方が来てくれた理由の1つは、これまで近隣に便利なコミュニティスペースや貸し会議室がなかったからでしょう。当社は貸しスペースで商売しているわけではないので、料金も低めに設定しています。また無垢材の床や薪ストーブなど、温かみのある作りが主婦に人気です」
記者が取材中にも、ギャラリーで開かれていた子供服の展示販売と住宅に関する相談で、約10人が来店するほどの盛況ぶりだ。
同社の前期の全体売り上げは7億円。今期は10億5000万円を目標とする。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)17面
-
1654号(2025/06/23発行)25面