アウトレット建材の店舗販売とリフォーム事業を展開するハウスウッド(神奈川県横浜市)が行う、団塊世代の男性向け販促活動が人気だ。店内に設けられたフロアで、客と社員がDIYを語り合いながら交流するもので、フロア開設から半年で建材約700万円分の売り上げにつながった。
同フロアの名前は「男のE場所(いばしょ)」。10畳ほどの空間に、真空管スピーカー、ジャズのCD、バイクのミニュチュアなど、男性が好きそうなアイテムがところ狭しと並ぶ様子は、おしゃれな喫茶店という雰囲気だ。
来店客はここで同フロアの責任者である山崎健一さんと趣味やDIYを話すことで、本格的なDIYをやりたいと考えるきっかけを与えている。「ここでは資産に余裕のある団塊世代の男性のために、自分の趣味のための家作りを提案しています。建材店である当店に来られたお客様は少なからずDIYに興味がある方なので、フロア内に展示されているスピーカーなどを見て、『そう言えば若い時はこれが好きだったな』と思い出し、その趣味をもう一度楽しめる空間を作りたいと考える方が多いです」(山崎英雄社長)
昨年同フロアを訪れた60代の男性は、海沿いにある所有物件を自分で改装し、趣味の釣りが楽しめる空間にしたいと決意し、床材や壁材など、約100万円の建材を購入した。このようなケースは今まで7、8件ほどに上る。同社は横浜店以外にも建材市場湘南店(神奈川県高座郡)を展開する。同社の前期売り上げは3億8000万円。

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