低所得者層の取り込み図る
愛知県名古屋市で年間70戸の再販物件を販売するリアルは、今年から1000万円以下の低価格な物件の販売を開始する。これまでは同社が対象にしていなかった低所得者層などの取り込みを図る。
同社は「リアリノ」というブランド名でリノベーションした中古物件を販売している。ウッドチップのリサイクル原料で作られたデッキや名古屋市の家具ブランド「TOCCO」と提携して家具を入れることが特徴。
同社の中古マンションブランド「リアリノ」
新たに販売を開始する低価格物件ではこの特徴を生かしつつ、入れ替える水回り設備のグレードダウンや配置する家具の数を減らすなどして、施工費用をこれまでの半分以下である200万円に抑える。物件そのものも築30年ほどの古い物件になる予定だ。
「築年数が古い人気のない物件は、どれほど費用をかけてリノベーションしてもなかなか売れませんでした。そこで施工費用を抑えた物件に仕上げることで、低所得者や将来の住宅購入への『つなぎ』として安い物件を求めているユーザーに向けてPRしていきます」(片田一幸社長)
低価格物件は年間20戸ほど販売する予定。同社の前期売上高は9億3000万円。

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